#oshiro/城郭記
プロフィール

#oshiro

Author:#oshiro
―城郭数寄者
城郭(最近は近世が特に…)と数寄建築・茶の湯が好きで、各地のお城や茶室を巡っています。中世城郭も好きですが、今は写真メインで巡ることが多く、土造りの城より石垣が築かれた城に足を運んでいます。
[注意!!]元々理系なため、文章がメチャメチャ下手糞です。と、ここで保険をかけておきます。



カテゴリ



最新記事



Link

このブログをリンクに追加する



検索フォーム



RSSリンクの表示



カウンター



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


松江城-8/石垣:破
松江城-8/石垣:破 【松江編 #8】

松江城石垣現存天守にも匹敵する美しさ・存在感がある。
石垣について語るには少々テーマが重いので、今回は石積みに絞って展開する。

現在、松江城で見ることのできる石積みは、大きく分けて2種類ある。

1つは、「野面積み」。
もう1つは、「打込接」。

本丸の西及び北側の石垣、後曲輪の石垣に野面積みを確認することが出来、
これ以外が打込接(松江城の石垣約60%)と分類されている。

これ以外にないかと言うと、ごくごく一部には切石を用いた「切込接」が
用いられている。(場所によっては後年の石垣修理でその形態を失っていたりする。)

なるほどぉー今回は、積み方によって築城の変遷が分かるというやつだな?
と思われるかもしれないが、全く違う。むしろその逆。

松江城の場合、積み替え(同石材を用いて積み直したもの)や積み直したものが多く、
石材の形状によって、時代の古い新しいを想定することは不可能になっている。

IMG_2236一の門脇石垣
[Photo]一の門脇石垣

例えば上の写真…
本丸へと入る虎口・一の門では、巨石鏡石として石垣の中に散らす形で
配置されているが、実はこの巨石から上は全て明治以降積み替えが行われ
往時の様相とは異なっている。矢跡や石の形状が全く違うことに気づく。
※鏡石で一番有名なのは大坂城の「蛸石」や「肥後石」。これと比べると、
松江城の鏡石は規模が小さい。

IMG_2259祈祷櫓台石垣
[Photo]祈祷櫓(本丸にある櫓)下の石垣

天守南東角の石垣・祈祷櫓下の石垣は史料的には江戸時代初期の記録があったとしても、
矢跡や石材加工から、明治以後の石積みだとされている。そのため石垣には明治年代の
間知積」や「雑石積」が見受けられる。

ところでこの祈祷櫓下の石垣にもう1つのエピソードがある。
このエピソードを聞けば、この石垣の積みなおしにも納得して頂けるかもしれない。

現地解説板に書いてあることはあえて触れない。というか、この松江編では
ほとんど現地解説板に書かれていないことを書いている。

ホーランエンヤをご存知だろうか?
今年2012年、松江歴史館の近くに「松江ホーランエンヤ伝承館」がオープンした。
時間の関係上行く事が出来なかったが、11月末の時点では松江歴史館の
半券を提示すれば、タダで入れてしまうという懐に優しい資料館。

ホーランエンヤとは一言で言えば、船の祭り。

じゃあ、どんな祭りかというと松江城内北側にある城山稲荷神社の御神霊を約10km離れた
阿太加夜神社まで船で運び1週間にわたって豊作や繁栄などを祈り、再び城山稲荷神社
まで戻ってくるという「式年神幸祭」。

起源は、信州松本から松平直政が出雲に入国した10年後から始まり、以後10年おきに
行われている(と記されている)。最近だと2009年に行われた。

この祭りで出てくる神社、「阿太加夜神社」。
松江城築城の際に天守南東角の石垣が何度も何度も崩れて普請が進まなかったときに
諸々の社寺の祈祷を受けても良い験がなかったところ、阿太加夜神社の祈祷により
無事普請が進むことになった。これを契機に天守南東角の石垣上に二階櫓が建てられた。

その二階建ての櫓は祈祷所とされた。

だから、「祈祷櫓」。

つまり、このような逸話を裏付けるように、現在祈祷櫓下の天守南東角の石垣は
明治期の石垣で築かれているのである。

実際、本当に繋がっているかどうかは分からない。
ただ、それを真っ向から否定してしまうよりは、こうした背景を知ることで、
新しく積み直された石垣にも、全く別の意味が含まれていることを感じた。


今回はここまで。また次回。



にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村

テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術


コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック URL
http://shirozuki.blog.fc2.com/tb.php/111-edd44bf7



< /body>