#oshiro/城郭記
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Author:#oshiro
―城郭数寄者
城郭(最近は近世が特に…)と数寄建築・茶の湯が好きで、各地のお城や茶室を巡っています。中世城郭も好きですが、今は写真メインで巡ることが多く、土造りの城より石垣が築かれた城に足を運んでいます。
[注意!!]元々理系なため、文章がメチャメチャ下手糞です。と、ここで保険をかけておきます。



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松江城-4/枡形虎口
松江城-4/枡形虎口 【松江編 #4】

モラルがない自分に辟易している今日このごろ。
昨日書いた記事で、1つやらかしてることに気づいた。
秘話ではなく、残念なことに悲話に…(誤字の問題ではない)

気を取り直して、本日の話題へ。

松江城に観光に行く場合、手段は車・電車・自転車…と、いくつかあるだろうけど、
車の人は大手前駐車場を利用することが多いんじゃないだろうか。

車でなくとも、徒歩や自転車で来る人も、ほとんどがこの大手前駐車場の
脇を通過して、城内に入っていくと思われる。

―お城の正面の顔・大手
今日はここを紹介していく。

大手前駐車場から城内に入ると、そこにはだだっぴろいスペースがある。
当時の門が失われているので、お城に入ったという感覚がないが、
その広いスペースに入るところには、大手木戸門(大手柵御門)があった。
それをくぐることによって、その広いスペースに入る事ができる。

IMG_2166.jpg
[Photo]大手木戸門跡

スペースの名は、「馬溜」。
広いと言っただけでは想像が出来ないと思うので、数値で述べると、
一辺46(城)メートルほどの正方形平地で、小学校の頃に行った50メートル走が
一辺で出来てしまうほどの距離を持つ。

この馬溜に入ると、ほとんどの観光客は特段意識せず右へと進んでいく。
意識しないというのは、目に飛び込むのが行き止まりの高くそびえた石垣
築かれた城壁があるから。
無意識に頭が行き止まりだからと判断して、歩く先を変えていく…

IMG_2164.jpg
[Photo]馬溜内部(大手木戸門跡を抜けた位置)

石垣の上には、松江城の記事1と2で紹介した土塀が復元されている。他にはも。
あそこから上下2段方式で鉄砲をぶっぱなされることになる。

この石垣の左手には城内側の土塁があり、右手の進行方向には大手門が立ちふさがっていた。
つまり、この馬溜は閉鎖的な空間「枡形虎口」を形成している。

P1120513_馬溜
[Photo]松江城郭絵図(天文3年)馬溜部分

枡形虎口とは…
枡形は、文字通り□(四角)の枡を連想すればよく、
虎口は、別名「小口」と書いて城への侵入を防ぐために入口を小さくしたもの。
これらを合わせて、四角の形(空間)をした城への入口と考えてもらえればいい。

枡形虎口に侵入してきた敵に対して、2方向ないし3方向から攻撃を加えることができる。
閉鎖的な空間に敵を誘い込んで殺すという「キル(殺す)ゾーン」になっている。

一般に近世城郭と呼ばれる石垣や礎石建物を兼ね備えた城は、その多くが
高石垣に幅がある水堀で、籠城戦となれば戦いが虎口に集中するようになっていた。
そのため虎口は工夫されていき、枡形でもいくつか種類がある。

と、このくらいならその辺の一般書に多く書かれている内容だが、
枡形虎口には別の意図も含まれている。

「キルゾーン」の枡形虎口は、防御の側面しか捉えていないが、
逆に出撃(攻撃)も枡形虎口は兼ね備えていた。

馬出」と呼ばれるものがお城にはある。
形状によって丸馬出角馬出と分類されるもので、詳しい記述は避けるけど
虎口の前に設けた逆襲部隊の出撃拠点である。

と、なぜ馬出を出してきたかと言うと、枡形虎口が馬出の機能も含んでいたからである。
つまり、枡形虎口に城内側の守備兵が集合し、そこから敵へと反撃を加えるために
用意されているのである。

この松江城の馬溜も例外ではない。
枡形虎口のプランとして、「攻撃」と「防御」の2つを兼ね備えている。
虎口は小口とも書くように、小さければ小さいほど城内への侵入を防げると考えられる。
考えは安易だけど間違いではない。しかしながら、この枡形虎口はかなりの広さがあり、
とても小さくして敵の侵入を防ごうというプランが見えてこない。
部隊がここに集まって整列し、出陣することも考慮して築かれていることが分かる。

松江藩の部隊編成は知らないが、出陣する場合、
指揮をする武将は馬に乗るとして、馬1頭あたり1坪(畳2枚)の広さを要し、
歩兵は1坪に6人並ぶことができると言われている。そのため、出撃も考慮された
虎口はある程度の広さを必要とされ、これほど広いスペースができている。

もうお気づきの読者がいるかもしれないが、「馬溜」という名前がそれを表している。

今回はここまで。また次回。
石垣の話題に触れんかった……(ボソッ)



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