#oshiro/城郭記
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Author:#oshiro
―城郭数寄者
城郭(最近は近世が特に…)と数寄建築・茶の湯が好きで、各地のお城や茶室を巡っています。中世城郭も好きですが、今は写真メインで巡ることが多く、土造りの城より石垣が築かれた城に足を運んでいます。
[注意!!]元々理系なため、文章がメチャメチャ下手糞です。と、ここで保険をかけておきます。



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松江城-13/中世山城の名残
松江城-13/中世山城の名残 【松江編 #13】

今回は少し松江城築城以前の城山(松江城がある山)の話をしようと思う。

松江城を観光される場合、だいたいの人が天守へと足を運ぶけど
西側や北側に足を運ぶ人は少ないと思う。

松江城の北側には、以前記事に出てきた城山稲荷神社がある。
境内には小泉八雲が愛した石狐が多数あるが、観光客はちらほらいる程度。

そこへ行く途中の道は、「堀切」と考えられている。

IMG_3813堀切想定地
[Photo]城山稲荷社(右)と松江城出丸(左、護国神社がある)の間「堀切」

考えられていると表現したのは、松江城以前の中世城郭の状態が
松江城築城の改変により、ほとんど把握出来ていないから。

少し歴史を遡ると、

松江城が築城される前に、城山には山城があった。
その城の名は、『末次城』。

築城秘話の記事で書いたけど、松江城を築く際に選定した亀田山(城山)には、
堀尾忠氏が提案した戦国時代尼子氏支城・末次城があった。

末次荘を基盤に台頭した末次氏が、支配拠点として末次の地に城館を
構えたのが始まりと言われ、史料上はじめて確認できるのが永禄12年の
山中鹿介末次土居攻略戦土居土塁を含む言葉で、武士
屋敷地を土居と表現することがあるため、このときの末次氏の館が
土造りの堀と土塁を構えた中世城館だったことが想定できます。
※土居が土塁だけを指すと解釈している研究者もいます。というか、
一般的には土居を土塁とする人の方が多い。

この1年後までに末次城を毛利氏が奪還し、また尼子氏側が奪回を図るが
毛利氏に撃退され、と松江城前の歴史は戦乱に巻き込まれています。

末次城に100俵の兵糧米が送り込まれたこと、また城普請を命じて整備させていた
ということ。末次氏に毛利元就の八男・元康を送り込んで末次元康
名乗らせていたことからも、この城を重要視していたことが表れている。

山城では、敵からの尾根伝いの攻撃を防ぐために、尾根筋を直角に
切断して、断面がV字型をした空堀を設ける。これを「堀切」と言い、
この堀切を利用してつくられたのが、上の写真に写る市道と言われている。

堀底は道路になっているものの、護国神社の山と稲荷神社の山とで
少しだけV字の面影が残っている。箱掘のような形にはなっているものの…

末次城の「堀切」と考えられている場所は全部で4箇所。
※内、上の3つ(①~③)は松江城内郭にある。

本丸二の丸の間、松江神社の瑞垣に沿った東西の通路
②本丸北側と護国神社の境内となっている北の丸(上御殿跡)の間
③上御殿跡と城山稲荷神社の境内地との間(前述済、上の写真)
④城山稲荷神社の境内地と松江北高校地との中間地点

松江20121127_179
[Photo]松江城下絵図に現在の地図を重ねたもの
黄色で記しをつけたのが、上記4箇所の内の上の3つ(①~③)。
※左から順に、①→②→③の場所になっている。

これらが末次城時代の堀切の跡と考えられ、研究者の中には、
松江城と城下町がわずか5年で出来上がったのは、この堀切の
ようにある程度城として加工されたものがあって、それを利用
したからだという説を述べる人もいる。

以上から末次城の様子は、現松江城の本丸から南方部分の尾根筋を
階段状に削平して曲輪を配置するという連郭式山城という基本的な
縄張りの形をしていたと推測されています。

今の松江城から以前の中世城郭の姿を読み解く研究がされていますが、
すでに松江城築城による改変によって、末次城の姿をうかがい知ることは
難しいので、絶対の正解はないと思います。松江城に行かれた際に、
「あっ、ここは堀切じゃないだろうか。ここは切岸?。」と中世城郭の
面影を探すのも面白さが増していいかもしれません。

以上

今回はここまで。また次回。



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