#oshiro/城郭記
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Author:#oshiro
―城郭数寄者
城郭(最近は近世が特に…)と数寄建築・茶の湯が好きで、各地のお城や茶室を巡っています。中世城郭も好きですが、今は写真メインで巡ることが多く、土造りの城より石垣が築かれた城に足を運んでいます。
[注意!!]元々理系なため、文章がメチャメチャ下手糞です。と、ここで保険をかけておきます。



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松江城-29/×××
松江城-29/××× 【松江編 #31】

※食事中、閲覧するにふさわしくない内容が含まれています。ご注意ください。※

江戸時代、城下町とその郊外を区別するために郊外への
出入り口には番所が置かれていた。

松江城とその城下には、全部で33箇所の番所があったと言われる。

その内の1つが、城内の二の丸にあった。

今は公衆便所として、外観だけは瓦が葺かれた城郭建築物のようで、
周囲の復元櫓の中に溶け込んでいるが、本来はここに番所があったと、
文献や絵図などから分かっている。

松江城二の丸トイレ
[Photo]松江城二の丸番所跡、現在は便所になっている

その番所跡を発掘調査した後に、便所が建てられた。

平成4年の発掘調査で絵図に記載された通りの番所だったことが
確認された以外にも面白いことが分かっている。

この番所跡の南側に、直径1.1メートル、深さ1.6メートルの丸い穴が見つかった。
発掘調査の担当者は、当初井戸跡と思っていたところ、ある時通りすがりの
観光客のおじさんから「これは最近までうちらでも使っていた“かわや”だろう。
板を2枚通せばしゃがむことができる。」と言われて、“目からウロコ”だったそうな。
この話は、『島根日日新聞』に掲載されている。

写真が手元にないので、掲載出来ないんだけど、地中に穴の大きさの風呂桶の
ようなものがあって、中に木が散乱している状態。こんな“かわや”を使っていた
んですか…。

底に堆積していた土を奈良の専門家へ送り、分析を依頼したところ、
結果、確かに糞便の堆積土と断定され、野菜の生食による虫などが
確認された。

■分析結果から想像した当時のメニュー、
梅干、味瓜、白米、麦、そば、油菜のおひたし、鯉のお刺身、
鮎の塩焼き、白魚の酢味噌和えに野菜類


意外と豪華な料理。

出来たてのウンコから、体の健康状態とかが分かるというのはよく
あるけど、100年以上も前のウンコからこんなにも色々分かるとは…。
文献史料では分からない考古学の素晴らしさを感じる。

そして、通りすがりの観光客の一言で解明されることがスゴい!!
この一言がなければ、金隠しでも出土しない限り、10年くらいはトイレと
断言しなかったんじゃないだろうか。一乗谷遺跡のように。まぁ、一乗谷の時
は今みたいに科学的な判定方法がなかったからこれだけ時間を要したんだけど…
※一乗谷のトイレは、考古学で初めて確認された事例。この数年後、トイレの
考古学の基礎が固められていくことになる。

ちなみに、ウンコから当時の様子を想像するというのは、松江城だけに
限らず、各地でも同じようにウンコから色々と推測されている。その中の
1つに首里城がある。

首里城にはトイレが見当たらないことから、トイレ事情はよく分かっていない。
最近の発掘調査で、淑順門という内郭の城門裏に円形の石組みのような遺構が
地下から見つかった。中の土のおかしさから井戸ではなくゴミ箱なんじゃ…と
考えられた。

ところが、内部の土を分析したところ、ウンコの化石が発見された。
また、解析結果では松江城と同じ寄生虫卵が見つかっている。
調べようとしたキッカケは違うものの、ほぼ松江城と同じ流れ。

首里城ではこの遺構をトイレとは断定せず、史料には「糞箱」や「小便筒」
という言葉が出てくることから、“おまる”などで排泄したものをここに
捨てていたんじゃないかと考えられている。

ウンコを運んで捨てる運(ウン)用を行っていた。

話は松江城に戻って…
何気なく使用していた便所が、実は江戸時代にも同じようにが用を
足していたので、この便所を利用することで同じ感覚を味わえる。

松江城のトイレはこの二の丸以降、本丸にはない。
(正確には、天守に便所の痕跡があったが、もう失われている。)

首里城では往時、働く役人は登城する前に、あらかじめトイレを済ませていて、
城内でトイレに行きたくなっても、なるべく我慢していたという話がある。
なので、松江城でも同じように、本丸へ登城する前には、二の丸のトイレで
済ませてから登城してみてはいかがでしょうか?

以上

今回はここまで。また次回。



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