#oshiro/城郭記
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Author:#oshiro
―城郭数寄者
城郭(最近は近世が特に…)と数寄建築・茶の湯が好きで、各地のお城や茶室を巡っています。中世城郭も好きですが、今は写真メインで巡ることが多く、土造りの城より石垣が築かれた城に足を運んでいます。
[注意!!]元々理系なため、文章がメチャメチャ下手糞です。と、ここで保険をかけておきます。



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虎御前山城-8/堀秀政陣地跡①
#45 虎御前山城-8/堀秀政陣地跡① 【小谷編】

滝川一益陣地跡から歩くこと約7分。次の陣地にたどり着く。
と言っても、山城なため注意して観察していないと通り過ぎてしまう。

IMG_0866.jpg

何やら先ほどの“古墳群”と書かれたのと同じ木札が
目の前に掲げられている。


堀秀政陣地跡

IMG_0869.jpg

堀秀政陣地跡南側第1の遺構・堀切
前回記述した大木戸堀切。『長浜み~な』では秀吉道にあると
書かれていたが、麓の虎姫館では、この堀切のことを大木戸堀切と
書いてあった。この大木戸堀切は古砦図(古砦図では滝川陣地跡南に
木木戸堀切と書かれている)にも書かれており、絵図が正確には描かれて
いないから、歴史学者によってはこの堀切の場所の解釈は違うのかもしれない。
『長浜み~な』で述べた学者は知らないが、虎姫館のものは長谷川博美氏が
城郭原図を描いている。

今自分が立っている場所が、この堀切に架かる土橋に当たる。
上の写真は堀切を真横から見た写真。(土橋から西を見ている。)

前回滝川一益陣地で後述すると先延ばしにしていたが、
今回の「堀切」や前回の「古墳群」というこの説明板、地元の有志からなる
保全顕彰会が設置している。また、滝川一益陣地に入る時、長浜み~なで見た
写真と今の現状が異なると思ったのは、その顕彰会が枝払いや下草刈を行った
努力のおかげ。以前は遺構が全く確認出来なかった山城も今では大分見やすく
なっている。

そのことに敬意を表しながら、この後攻城していくことになる。
今思えば、嬉しいことだよね。あまりこういった事に目がいっていない人たくさんいるけど、
昔は自分もその1人だった。城の整備は各自治体、教育委員会の文化財課が主だって
動いていると思っていた。整備には予算があって、その予算に見合った整備をやっている。
でも、それは公金。ここの場合はちと違って、有志。お金は出していないかもしれないが、
汗は出しただろうし道具も出してる。この説明板作るのにかなり時間を要したんじゃないだろうか。
会社であればこの作業をする工数分の人件費がかかっている。そういった意味では充分お金が
かかっていることになる。

以前は城跡が整備されていないって話聞いて、がっくりしていたけど、むしろ整備
されている方がすごいわけで、そういったところに目を向けることが大事なんだと思った。

“整備されていないのにヘコむなら、自分で整備すればいい。
それが出来ないなら、整備されていないことに文句を言うな。”
これが今、自分の中に取り巻いている気持ちである。
とはいえ、やっぱり整備されているのは嬉しい♪
(なんか説教?じみた内容になって、読者には大変申し訳ないです…)

話が逸れてしまったので、ここから先へと進んでいく。
郭とされるポコンとお腹が出た感じの土饅頭と超えると、

IMG_0876.jpg
▲南側第2の堀切

もう1つ堀切が現れる。
左側が今来た道で、右が進行方向。堀切の左側にはがあり、
右側の方にも郭が重ねられている。中世山城特有の小さい規模が
複数連なっていて、周りには帯曲輪が無数に張り巡らされている。

全ての遺構を挙げているとキリがないので、ここでは言葉のみ
挙げると、犬走り・帯郭・横堀・土塁・馬出・竪堀とあるので、
この陣地跡からは城の数寄者には見所満載!!
犬走り・腰郭・帯郭は言い方を変えただけで、あまり大差はない。

今挙げたもので、「おぉー!!」と唸るものを挙げていくと、先ほどの
堀切2連チャンから古墳跡とされる墳墓を超えて、

IMG_0883.jpg
▲土塁

IMG_0884.jpg
▲横堀(1つ手前の写真・土塁北)

1つ前の土塁とセットである横堀。凹地になっているの分かるかな?
つまりこの横堀で掘った土をかき揚げて南面の土塁を形成しているが、
今まで続いてきた堀切と合わせて考えれば、南側からの攻撃に備えて
構築されていることが分かる。

よって、この付近には番所的な機能を持った臨時の施設があったんじゃないだろうか。

IMG_0887_20120522123836.jpg

解説板には文字と合わせて縄張図のココの遺構ですよーって部分に色付け
されており、丁寧に表現してくれているので素人でも巡りやすい。
ちなみに、横堀は中世山城での防御施設の到達点なんても言われている。
多くは竪堀が施されていて、それが連なっていると畝状竪堀なんて名前があるが、
竪堀も横堀へと進化していく。いや、進化だと語弊があるかな。両方併用していくのが
言い方として正しいのかも。自分の解釈では竪堀が山の上から麓まで一直線に
掘られているが、それに十字クロスしているものを横堀だと解釈していた。ここの
横堀はそれとは反して、堀切つまり尾根上を遮断した堀となっているので、
こういうタイプも横堀なんだなぁと思った。

横堀と堀切。あまり区別はないのかもしれない。山の中でそれが尾根筋だと
分かれば堀切。分かりづらければ横堀なんだろうか。それとも規模の違い?
確かにここの堀は堀切と呼ぶほど、バックリ削られた感はしない。

山城も郭が何百も何千も組み合わさっていて、郭の名前を全てにつけるのは
難しいような観音寺城とか小谷城などが全国各地に多数存在しているが、
ここもそれらに含められる。これが後々、玄蕃尾城のような中世山城の最終
到達点までいくと、郭にも名前が付き、郭数も減少する。玄蕃尾城を見ていると、
山の中に平城が築かれたような感じがする。行ったことないけど…

その横堀の北には切岸を伴う郭がある。

IMG_0892.jpg
▲横堀から北を見上げる

この郭の左(西)には、腰郭が控え、今はこの右(東)にある土橋を渡ろうとしている。

IMG_0891_20120522125527.jpg
▲郭右にある土橋

土橋はちょうど帯郭と接続していて、ちょうど今この上を
歩いている。土橋と言うくらいなので、脇は堀と思うでしょ?
でも左側は上の写真の郭があって、横堀は少し南側にずれて左にある。
で、土橋の右側はと言うと、

IMG_0888.jpg

キターーーーっ!!これこれ
待ってましたよ、竪堀ーーーーーっ!!

と言っても、中央の木が…
さて、角度を変えてこの竪堀を観察していくと、

IMG_0889_20120522123834.jpg

ちょっと斜めから、

IMG_0890_20120522123833.jpg

そして真上から捉えてみた。どうですか?この見事な竪堀。
整備のおかげですねー

感謝感謝。

ちょうど土橋の中央から見ているが、ここまで直線に描かれた
カーブがない竪堀。いやぁ~見事見事。なんか滑りたくなっちゃう。

先ほど、土橋の脇に堀があるのではなく、横堀が最初にあり、土橋が
その後に続き、その土橋中央から竪堀が斜面を削るように麓へと続いている
と表現したが、横堀の北には郭があり、その右(東)に土橋があった。
つまり、これは横矢を意識しているのではないだろうか?土橋を渡ってきた
敵兵に対し、郭から横矢をかけ、竪堀方面へと落としていく。
そんなような光景が目に浮かんでくる。

虎姫館にあった城郭原図にあった解説文には、

>堀秀政陣地の解説
>横堀と竪堀とが食い違いに付けられている。その間に土橋がある。
>南から攻撃に備えるために浅井方の武将による八相山の遺構と推定される。
>その他に、高月町磯野山城やマキノ町森西の田屋城等浅井系の城に多い
>遺構である。
(虎姫館の展示より)

と書かれており、自分がグダグタと説明していた内容がすっぱりと
“食い違い”という風に解説が片付けられている。まぁ確かにこの方が
ダラダラ書くよりはスッキリするか。

ちなみに、この遺構が八相山城の物だと推定されている。つまり多賀陣地
蜂屋陣地の虎御前山南尾根にあった八相山城というものは、ここまであった
という解釈がなされている。はたして本当にそうなのだろうか?虎御前山の
本格的な築城が始まって浅井氏が滅びるまでの約1年。その間に織田方が
手を加えたんじゃないだろうか。

それが堀秀政という人物がこの陣地にいたという事と、これから北にある織田陣地
の配置が物語っている気がする。これについて言及するのは織田信長陣地跡の記事
にて記述しようと思うので、今回は割愛させてもらう。

前述したように、この陣地から遺構が満載。というかこの陣地で小規模の
城郭を呈している。この後に行く浅井氏の支城(丁野城・中島城)より規模が大きい。
全ては記載しないにしてもポイントを抑えておくだけでも1回の記事では厳しい。
続きは次回。



To Be Continued...



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